新型コロナ体験記 - Experience note of COVID-19
ほぼ2か月ぶりのブログ更新。毎度のことながらのんびりしております。。
新型コロナのワクチン接種ものんびりでした。私のワクチンに対する態度は、積極的でも否定的でもなく、オリンピック/パラリンピック期間を過ぎるまでは全然予約が取れない状況だったので、2021年春先に届いた接種券をそのまま放置していたという、成り行き任せな感じでした。
秋口にようやく普通に予約が取れるようになってきて、第5波(2021年8月ピーク)が終息した後、2021年10月と11月に2回のワクチン接種を完了しました。
( ↓ ワクチン接種時の副反応について記載)
冬の第6波(2022年2月ピーク)の頃は、身の回りで新型コロナに感染したという話を聞いても、知り合いの知り合いが感染した、くらいの距離感でした。
新規感染者数が横ばいとなり、第6波が終息?したような雰囲気になった頃、3回目ワクチン接種券が届き、「5月5日から受けられます」と書かれていたものの、別に必要ないかなーと思っていた矢先、思いがけず、自分自身が新型コロナに感染することとなりました。
◇ 感染の経過
- 5/21(土) うすーい喉の痛みを感じる。風邪かな?と思い、トローチ服用しながら、Zoom講座受けたり、普段通り過ごす。
- 5/22(日) 同様。Zoom講座受けたり。
- 5/22(月) 同様。予定があって出かけ、友人と食事したりも。職場で新型コロナ感染疑いの人が出たという知らせが入る。
- 5/23(火) 午前中、夫が喉の痛みを訴え出す。私は無料検査所で抗原検査とPCR検査を受ける。抗原検査は陰性(陰性証明書が出される)。PCR検査の結果は3日以内に届くと言われる。午後になり、夫が38℃の発熱。急遽近医を受診し、抗原検査で新型コロナの診断受ける。
- 5/24(水) 保健所から夫に電話が入る。医院からはホテル待機希望で連絡してもらっていたが、自宅待機を選ぶ。夫は6/3(金)まで自宅待機、私は濃厚接触者となり、6/1(水)まで自宅待機するよう言われる。待機家庭に食品を届ける支援があるとのことで、お願いする。
( ↓ 届いた食品たち)
- 自宅待機で仕事等行けなくなったため、関係各所に電話連絡。
- 私の症状は、喉の痛みに加え、肺上部がカサカサとただれたような感覚+粘性の強い痰、などがみられるように。熱は微熱(最高37.3℃)が少し出たくらい。
- 夫は、喉の痛みと発熱に加え、関節痛、倦怠感、頭痛、などがあった。
- 5/26(木) ようやくPCR検査の結果がショートメッセージに届く。陽性。医療機関に電話して、速やかに受診し、確定診断を受けるよう書かれてある。
- 5/27(金) かかりつけ医に電話し、診察の予約をとる。午前中受診。レントゲン撮影で肺に異常ないことを確認。症状はほとんどなかったが、新型コロナ感染中は薬を手に入れにくいので、念のため咳止めと去痰薬を処方しましょうと言ってくださる。診察は実費。薬は薬局の方が自宅まで届けてくださる。薬代は無料。午後すぐに保健所から電話が入る。5/21(土)に発症(喉の痛み)しているので、待機期間は5/31(火)までと言われる。
◇ 感染を通して感じたこと
- 新型コロナウイルスは本当に存在するのだなあと実感。風邪やインフルエンザとは明らかに異なり、肺にかなりなダメージを及ぼすウイルスである印象。肺上部の違和感は、おおむね1か月くらい続いたように思います。
- 自分がかかってからは、直接顔を知っている間柄で「私も感染した」とおっしゃる方にたくさん出合うようになりました。すごく身近になっています。一方社会では、まだまだ腫れ物に触るような、特別な扱いをされます。
- 体調が悪いときに、新型コロナ疑いの人を受け入れてくれる病院を探したり、受診可能か電話で確認したり、予約したり、いくつもの手続きを踏まなくてはいけないことが、とてもストレスフルでした。
- 10日間外出ができないのは、本当に不便でした。市から食料は配布されましたが、内容は選べませんし、野菜などの生鮮品は手に入りません。自由に買い物ができることのありがたさを痛感しました。
7月に入って再び新規感染者数が増加してきています。これからこのウイルスとどう付き合っていくのか。私たちはまた新たな岐路に立たされています。
意図的動的平行? - Intentional dynamic equilibrium?
3か月ぶりのブログ更新。間遠で恐縮です。。
さて、
NHK「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」(BSプレミアム 毎週火曜よる10時)。面白くて、ちょこちょこ見ています。先日再放送された「”家畜”それは遺伝子の共進化」も非常に興味深い内容でした。
例えば、
動物行動学者岡ノ谷一夫氏のグループによるコシジロキンパラとその家畜種であるジュウシマツを比較した研究から得られた知見。野生種に比べ家畜種では...
- ストレスホルモンを出す副腎が小さくなる
- 攻撃性が低くなる
- 歌(さえずり)が複雑で豊かになる
守られた環境で世話されながら暮らすことによって、のんびりゆったりした性質になる。コミュニケーション能力が高くなる。人間の集団生活に適応するということは、そういうことなんですね。ちなみに人間という種族も「家畜化」が進んでいるそうです。
この「家畜化」には"オキシトシン"というホルモンの関与が示唆されています。オキシトシンは、愛情ホルモンと呼ばれ、相手と親密になりたいと感じるようになる、幸せを感じやすくなる、ストレスを軽減するなどの働きがあると言われます。
しかし、そのような働きは、あくまで「仲間内」でのこと。自分の仲間でない(もしくは敵)とみなした相手に対しては、オキシトシンは攻撃性を強める方向に働くそうです。
同じ服を着て仲間意識を高めるなど、集団がぎゅっと凝縮すればするほど、攻撃性が先鋭化する。そうならないためには、互いの違いを認め、緩くつながることが役立つと考えられる、と指摘されていました。また、そうした緩いつながりは、遺伝子を緩め、進化(変化)しやすい状態にしてくれるとのお話もありました。なんて面白い!
そうした緩さ、別の言葉で言えば、「不安定さ」があるからこそ、私たちは変容していくことができるのです。未来の可能性に対して開かれた身体は、不安定さを併せ持っているということ。
「今この瞬間」を体験・観察するヨガ、仏教、マインドフルネスは、この不安定な世界に気づき、受け入れていこうとします。そして自身が安定するところを探っていきます。変化の中に安定を絶妙にバランシングしようとする試み。知性を用いて、意図的に動的平行?を実現しようとしているのかもしれません。
自分の本当と出合う - Meet the Authentic Self
2022年2月17日しし座満月。この満月は「自分」にスポットライトが当たるタイミングだそうです。
占い師・真木あかりさんのブログやコラムは面白くて、よく読んでいるのですが、今回のブログは、ちょっと考えさせられました。
誰にとっても唯一の拠り所である自分。いつも帰って来るところ。けれど、そんな自分を好きになれなかったり、自分の存在って何なんだろうとわからなくなったりすることがあります。
「自分は自分でOKだし、自分だからいいんだ」と思えたならそれで100点満点。「じゃあ、自分が自分でいるためにはどう生きていこうか」といった気持ちにもなれるというものです。
フェニックス・ライジング・ヨガセラピー(PRYT)では、自分にとっての「真実」を、体を通して探っていきます。私自身がフェニックス・ライジング・ヨガセラピーを通して出合った「真実」は、「そのままの自分でいい」であったり、「より良い自分になることで、周りの人たちにもより良くなってほしい」であったりしました。
自分が自分であるために。今の自分にとって本当に大切なこと。自分にとっての真実。誰しもが、自分の「本当」と出合っていてほしいなあと思います。
半年ぶりのブログ更新 - Status update for the first time in half a year
新型コロナ第5波に揉まれているうちに、季節は春夏秋と流れ流れて、
前回のブログ
から早や半年余り経っていました。ビックリです。
この半年をざっくり思い返してみたときに、今年は猛暑の最中、東京オリンピック&パラリンピックをテレビでエンジョイしたことくらいしか思い出がないなあと思いましたが、よくよく振り返ってみると、いろいろなことに取り組んでいました。
以下、そのいろいろ一覧。
- マインドフルネス ストレス低減法(MBSR) 8週間コース受講
- タッチフォーヘルス レベル1-4+メタファー受講
- さだ丼~新自分風土記III~さだまさしコンサートツアー2021鑑賞
- フェニックス・ライジング・ヨガセラピー グループセッション受講
- 神経系顔ヨガ ワークショップ受講
- 鞍馬山&貴船 ハイキング
- 和のお手当て 交換会 定期参加
- 初めてアウトドアでヨガクラス実施
- クラニオセイクラル 施術体験
- アレクサンダー・テクニーク 個人レッスン受講
- 阿字観瞑想入門講座 受講開始
- 新型コロナワクチン(ファイザー社 コミナティ筋注)2回接種完了
私はこの半年間、主に、前回ブログで触れた「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー(PRYT)ならではの探求とは何だろう?」という問いの答えを探していたのですね(関係ないこともしてますが)。
探求はまだ道半ばです。近年メンタルヘルス分野でよく知られる「マインドフルネス」や「瞑想」も、まだ腑に落ちていません。自分の体を通して「こういうことか!」と実感したい。まだまだ探求は続きます。
道半ばではありますが、中間報告的なことを行っていこうと思っています。自分が体験した諸々を統合して、落とし込んで、出力する。少しずつ活動開始します。
<おまけ>
新型コロナワクチン接種時の副反応について。
◎2021/10/15【1回目接種】医師から「筋肉痛が出ます」と断言あり。帰宅後徐々に注射部位(左腕三角筋)が硬くなり、痛くなる。腕を上にあげるときに「いたたた…」となる。2日目午後辺りからから筋肉痛改善。発熱はなし。
◎2021/11/5【2回目接種】今回も医師から「筋肉痛は出ます」と断言。注射部位の筋肉の硬化は1回目よりマイルド。2日目朝方から体が熱くなってくる。最高37.3度。熱はすぐ下がるが、何とも言えない体のだるさが続く。丸一日半寝たり起きたりして、3日目にだるさ完全回復。筋肉痛は2日目には改善。
認定プラクティショナーとなりました - Thanks, I'm certified!
昨日(2021年5月26日)はスーパームーンかつ皆既月食でしたので、お月様↓。
フェニックス・ライジング・ヨガセラピー(Phoenix Rising Yoga Therapy; PRYT)の「認定プラクティショナー」となりました 【きむらみえこ】 です。
大変遅ればせなご報告(かつ、大変ご無沙汰なブログ更新)ではありますが、今年2月に養成コースの課題をすべて修了し、2月28日付で米国のPRYT本部より認定証をいただきました。養成コース在学中、支えてくださった全ての方たちに、感謝申し上げます。
PRYTの学びを深めていく中で、体を通して気づきを得るソマティックワークが多く存在することを知りました。
【参考】
(ソマティック・リソース・ラボ より)
今年に入ってから、様々なボディワークを体験したり、瞑想を用いたワークを体験したりしています。体を通した自己探求に様々な方法がある中で、「PRYTならではの探求って何だろう? 」という問いが生まれ、自分なりに腑に落ちたいと思っているのです。
認定を受けたことは、ひとつの達成ではありましたが、決して最終ゴールではなく(案の定!)、新たなスタート地点でした。自分が立っているところ、「今ここ」は、いつも新たな探求の出発点なのですね。
ちょっと気が遠くなるけれど… 今こそ、マインドフルネスストレス低減法(Mindfulness Based Stress Reduction; MBSR)の心構えで。
- いつでも初めて接するもののように(ビギナーズマインド)
- 目の前のことを子どものように面白がりながら(好奇心を持って)
探求し続けていこうと思います。より良き縁となることを目指して。
自分が持っているともしび - A light you have inside
今年1月に「和のお手当」を学びました。頭蓋仙骨療法をベースとしたボディワークです。相手の身体に触れ、自分自身をリラックスさせていくと、触れられた人の身体に必要な動きが自然と生じてくる。ただ触れることが相手の身体の智慧を発動させる。身体の賢さと、人と人とが触れ合うことの意義深さを痛感した学びでした。
NPO法人「和のお手当会」の母体となる、生み育てることを支援するNPO法人「Umiのいえ」の理事長・齋藤真紀子さんが、Facebookの中で、季刊誌「Umiのいえつうしん」9号の篠秀夫さんの記事を紹介されていました。その内容がとても興味深かったので、シェアしたいと思います。
...「ともしび」があるからこそ、人は真っ暗な世界の中でも孤独と迷子に陥らずに旅をすることが出来るのです。
そんな「ともしび」には二種類あります。提灯のように自分の進む道を照らすための「自分が持っているともしび」と、北極星や常夜灯のように「動かず、ただそこにあるだけのともしび」の二種類です。
真っ暗な夜道を安全に、そして迷子にならずに旅をするためには、この二つの「ともしび」が絶対的に必要になります。(中略)
問題なのは、「自分で持たなければいけないともしび」を持っていない人が多いと言うことです。自分の足下を照らすともしびを持っていないので、一人で歩けないのです。
誰もが自分の中に「ともしび」(「智慧」といってもよいです)を持っているはずです。ところが、私たちの周りには「情報」という「ともしび」らしきものがあふれていて、煌々と明るい道行きばかりのように見える。自分の中にある「ともしび」を使わなくてもいいやと、火を消してしまったり、小さくしてしまったりしているのではないでしょうか。
けれど現実は、次に既知のことがやってくるとは限りません。今ある「情報」が、全ての道行きを照らしてくれるとは限らない。新型コロナウイルスの流行によって引き起こされいる今の状況が、予想外であったように。
そうして、このような未知の、真っ暗な世界(情報のない世界)に直面したとき、自分自身の「ともしび」が小さくなっていると、孤独な迷子になってしまうのかもしれません。
私たちが自分自身の中に持っている「ともしび」は、フェニックス・ライジング・ヨガセラピー(Phoenix Rising Yoga Therapy; PRYT)でいうところの「智慧」や「真実」と同義ではないかと思います。その人の真の拠り所となるものです。
私たちの中にある「ともしび」の存在を忘れないように。その火を絶やさないように。ときどき身体を通して自分の内側を探求してみることは、自分の人生を自分らしく、自分の足で歩いていくために、とても役に立つのではないかと感じています。
全てのものにはヒビがある - There's a crack in everything
先日「世界一受けたい授業」というテレビ番組で見た、台湾のデジタル担当政務委員であるオードリー・タン氏のインタビュー。最後に紹介された、タン氏が大切にしているという言葉が心に残りました。
There's a crack in everything, that's how the lights get in.
全てのものにはヒビがあり、そこから光が差し込む。
ー レナード・コーエン「Anthem」より ー
ここには、オードリー氏が目指している「誰も置き去りにしない社会」のための前提が示されていると思います。
支援は、障がいがある人や、マイノリティだけに必要なものではありませんし、そもそも私たちは誰もがマイノリティです。みんなかたちが違うだけで、それぞれに弱さを抱えた人間であり、その弱さを共有することが大切です。
誰もが「弱さ」=「ヒビ」を抱えている。他人のヒビを批判したり、拒絶したりする(他人を排除することで自分が安定しようとする)のではなく、お互いがそれぞれのヒビを認め合っていければ、誰も排除されない、全ての人の居場所となる、懐の深い社会が育っていくでしょう。
そして、ヒビは「光」=「希望」が差し込む「隙間」(スペース)でもあります。
現代社会は効率を求めて、「隙間」「スペース」「ゆとり」「余白」「あそび」を排除する傾向があります。けれども、人がバランスを保って生きていくためには、この余分とされる「スペース」ほど大切なものはないと思います。
私が取り組んでいる「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー(Phoenix Rising Yoga Therapy; PRYT)」では、自分にとって十分な「スペース」(呼吸的、身体的、時間的などなど)を探り、保っていきます。そのスペースと、じっくり時間をかけて共に居る。そうすることで、前向きで建設的な事実へと目が開かされていくように思います。
どんなプラスやマイナスの感情も心の中に空間を1つ作り、その感情を詳しく描写できるようになるまでそこに入れておきます。過度にプラスあるいはマイナスな気持ちも、時間をかけ、苦しくも楽しくもない境地に到達するまで付き合えばいいのです。
感情とうまく付き合うためにも、スペース(空間・時間)は必要です。